遊牧写民

心に残った日常を一枚の写真に

SUNTRY SATURDAY WAITING BAR "AVANTI" サントリー サタデーウエイティングバー アヴァンティ

FUJI XF10

A27ドリッパーランプの光源を改良。

かなり明るくなった。

ランプを付けると、

ラジオとか音楽とかを聴きたくなる。

 

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・・・ラジオといえば、

昔、良くドライブしながら聴いていた

大好きな番組があった。

 

「SUNTRY SATURDAY WAITING BAR AVANTI

 

東京元麻布にある架空のウエイティングバー

AVANTI アヴァンティ」に

毎週土曜の夕方に訪れる「教授」。

その教授がバーで話している客の「東京一の日常会話」に

聴き耳を立てるという設定で、

毎週色々なジャンルの話が紹介される。

そして、会話の合間に流れる素敵なジャズの数々・・・。

 

 

 

就職した年の夏、

行き当たりばったりの旅に出た。

渋滞していた大阪で

仕方なくカーラジオのスイッチを入れたところ、

この番組が流れてきて、

気がつくとその内容の楽しさに聴き耳を立てていた。

 

紹介される「東京一の日常会話」が最高に面白く、

また馴染みの無かったジャズというものが

一気に好きになった。

大阪という知らない街で

延々と続くテールライトを眺めながら聴く「アヴァンティ」は

旅の期待感をかなり高めてくれた。

最高の出会いだった。

 

 

旅から戻ってからも、

この番組をドライブしながら聴きたいがために

この時間帯にわざわざドライブに出掛けるという愚行を、

ほぼ毎週していた笑。独身だったからできた技。

だが、

この番組は長いこと、

自分の知らない素敵な大人の時間を提供してくれた。

 

 

 

21年間続いたそのアヴァンティ

既に10年前に終了し、

これに匹敵する番組は今のところ残念ながら無い。

 

 

最近は、当時を思い出しながら、

ポッドキャストで1話5分前後の内容を聴いている。

だが、やはり55分間のオリジナルを

もう一度聴いてみたいと思うのは、

この番組を知っている者なら全員が思うことだろう。

youtubeで当時の番組を一部聴けるのが

唯一の救い。

 

強烈キャラの常連客「取手豪州」と

アバンティの美女「南しゃん」とのやりとりも懐かしい。

もう一度、あの番組をやってくれないかなぁ。

 

赤いテールランプの列と、

まだ残照が照りつける大阪の街。

アヴァンティで思い出す、遠い夏の記憶。