遊牧写民

心に残った日常を一枚の写真に

写真と記憶

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Fuji XF10

写真をやっていると、その季節ごとに、

過去の写真を撮った時の記憶が蘇ってくる。

 

以前撮った写真を見て

その時の様子を思い出すって有るのだけど、

そっちじゃなくて、

季節を感じた時に

その季節に写真を撮った当時の様子が甦るってこと。

 

空気が冷たくなり年の瀬となったが、

自分の場合、

実家の長野で雪景色を撮った時の光景だったり、

何年か前に、彷徨いながら写真を撮った漁港の景色などが蘇る。

その殆どが、冷たい凛と張り詰めた空気感が伴う。

そう、この張り詰めた空気感や静寂感が

昔の記憶を呼び戻すんだ。

 

記憶を呼び戻すスイッチが

春は、木蓮が開花する暖かい日の体感温度だったり、

夏は、青い空に浮かぶ入道雲だったり、

秋は、夕景に浮かぶ山や木々のシルエットだったり・・・。

その時々でスイッチが違うんだけどね。

 

昔聴いた音楽を久しぶりに聞くと、

当時の記憶が鮮明に思い出されることがあるが、

写真を撮るという行為も同じで、

その時の記憶がいつまでもその先に残る。

 

そういう意味で、

写真を撮るということは、良いものだなあと思う。