写真をやっていると、その季節ごとに、
過去の写真を撮った時の記憶が蘇ってくる。
以前撮った写真を見て
その時の様子を思い出すって有るのだけど、
そっちじゃなくて、
季節を感じた時に
その季節に写真を撮った当時の様子が甦るってこと。
空気が冷たくなり年の瀬となったが、
自分の場合、
実家の長野で雪景色を撮った時の光景だったり、
何年か前に、彷徨いながら写真を撮った漁港の景色などが蘇る。
その殆どが、冷たい凛と張り詰めた空気感が伴う。
そう、この張り詰めた空気感や静寂感が
昔の記憶を呼び戻すんだ。
記憶を呼び戻すスイッチが
夏は、青い空に浮かぶ入道雲だったり、
秋は、夕景に浮かぶ山や木々のシルエットだったり・・・。
その時々でスイッチが違うんだけどね。
昔聴いた音楽を久しぶりに聞くと、
当時の記憶が鮮明に思い出されることがあるが、
写真を撮るという行為も同じで、
その時の記憶がいつまでもその先に残る。
そういう意味で、
写真を撮るということは、良いものだなあと思う。