遊牧写民

心に残った日常を一枚の写真に

Art de vivre アールドヴィーヴル 自分らしく生きる

最近知ったフランス語。

Art de vivre アール・ド・ヴィーヴル

英語で言うと Art of life になるのかな。

ニュアンス的な言葉らしいので訳は色々ある。

「生活の中の芸術」

「自分らしく生きる」

「生活を楽しむ」

「生きること全てが芸術」

日常の生活風景の中に美を見いだす、感性豊かな生活・・・

ひいては自分らしく生きる・・・

というような意味があるらしい。

 

フランスには全く縁が無くて苦笑、

せいぜい今乗ってる車がフランス車って事ぐらいなので

おまえが語るなって話なんだけど笑。

 

でも、この言葉は何だか自分の琴線に触れた気がする。

 

 

例えば、そのフランス車のプジョー308。

若い頃から外車への憧れはあって、

でも自分には手が届かない物だと思ってた。

 

昨年、車の乗り換えを考える際に、

周りの人と被らない車に乗りたい、

という想いがあり、

中古の外車なら何とか手も届きそうだし、

人と被ることも減るだろうなあと思った。

 

じゃあ、何を選ぶんだ?となったときに

ベンツやBMWの選択は違うな・・・という想いがあった。

いや、

ベンツ、BMWやベンツの選択をすることが

間違いという意味では無く、

「自分が」それらの車を選択するのは違う、という意味。

 

 

ベンツやBMWの選択を避けたのは、

「自分らしくない」

「自分の身の丈に合ってない」

「自分のキャラと合ってない」

そういう思いだったと思う。

そんな中で308は候補の一つになっていた。

「選ぶならこっちだろうなあ。」というものが

無意識にあったと思う。

 

 

ま、結局、お金がふんだんにあるわけでもなく

むしろそっちの意味でドイツ車は選択肢から外れたんだけど。

なので状況的には

結構、消極的かつ消去法的な選択だったわけだ。

 

だが、ある日隣県のディーラーに

1台売りに出ている308を見つけ、

「選択肢にない赤いボディだから買わないけど、

 実物を見たことが無いから

 取りあえず見に行っとくか・・・。」

と思って行ってみたところ・・・

 

胸を打ち抜かれてしまった笑。

 

 

一世代前のモデルだし、

9年間モデルチェンジをしなかったから

最新の機能はあまりついてない。

走りにクセもある。

造形も地味だ。

 

でも、この車が自分には合っていると感じるし、

地味ながらも美を感じるところはある笑。

そして、308のある生活は少し鮮やかになった気がする。

 

 

そんな意味でこの選択は自分的に

Art de Vivre の一つだったんじゃないかな。

 

(イタフラ車=故障する という通説の中で

 それでもフランス車を選択するのが

 いかにも自分らしい)

 

 

今ハマっているコーヒーも、

毎朝、鉄のフライパンで焼く目玉焼きも

そのできあがりを最上の物にしようと努める。

「今日は風が気持ちいいな。」と思って窓を開け、

少しの間、風景に見入る。

それらもそうなんじゃないかな。

 

 

物欲先行型のArt de Vivreだけど笑

これからも工夫しながら

何気ない風景や生活の仕方に

アートを見いだし

やっていけると良いと思う。